どのようなキャラクターが人を癒やすかについて検証
この研究では、視覚的な「癒し」に注目し、ゆるキャラなどのキャラクター顔の図形配置(目の形や距離、口の位置など)がストレス軽減に与える影響を検証した。26体の癒しキャラクターを分析し、癒し効果のある特徴(丸い目、目の間隔が広い、口が上に寄っているなど)を抽出。これをもとに図形配置を作成し、人間的な顔と動物的な顔で癒し度を比較した。 アンケートと心拍・血圧の変化から、動物的な図形配置の方が癒し効果が高く、ストレスを軽減する可能性が示された。一方で、人間的な顔は癒しを与えにくい傾向が見られた。また、鼻の有無は動物らしさに影響するが、癒し効果には必ずしも直結しない可能性も示された。以上より、ストレスの種類に応じた適切な図形配置の提示が、視覚によるストレス軽減の有効な手段である可能性が示された。